栗田(くんだ)漁港 -京都府宮津市-
<この情報は2019年4月のものです>
ここでみんなが狙っている魚
クロダイ・キス・アオリイカ・アジ・カサゴ・メバル・コウイカ・アカハタ・ヒラメ・サワラ etc…
栗田漁港とポイント
実はこの漁港、正式な名前がはっきりしない漁港なんです。地図上にも明記されていません。ですが一応京都府のHPに「栗田漁港」とあるのでそれでいきます。
栗田漁港は名前こそありませんが歴とした有料の釣り公園です。
今回はここの釣りに詳しい中津大網組合員のHさんに取材協力していただきましたので以下Hさんの話をもとに記事を作成しております。
栗田漁港は栗田湾の湾奥にあり、隣には海洋高校があります。周囲は田畑や山に囲まれていて静かなところです。湾の向かいには水産研究所がありマダイやサワラなどの稚魚を放流しているので魚影が濃いところでもあります。
釣り場となる漁港は有料(1日1000円)の釣り公園です。漁業と共有していて敷地内には漁船や網などが置いてあります。
ここは魚種が豊富なのが特徴で、春からクロダイ、アオリイカの親イカ、サワラから始まり5月ごろからアジ、キス、初夏から秋にはヒラメ、アカハタ、アオリイカの子イカ、冬にはカサゴ、メバル、コウイカなど一年を通して様々な魚が狙えます。
メインのポイントは東突堤先端付近。特に紀州釣り(クロダイのダンゴ釣り)師に人気のポイントです。ちなみに堤防下は橋ゲタ状になっていて潮が通るので、釣り座は港外港内どちらに構えても変わりありません。ときどき爆釣することがあり、1日に20枚以上あげる人もいるとか。
堤防沖20~30mは砂地になっていてキスが狙えます。それほど遠投しなくても十分釣れる距離なので家族連れにおすすめです。
アオリイカは漁港周辺全体で釣れますが、マル秘ポイントとして海洋高校方向の海底にアマモが群生しています。春の親アオリイカにとってそのアマモが絶好の産卵場所になっていて、例年4月中旬ごろから徐々に釣れだします。2㎏オーバーも珍しくなく、昨年Hさんが見た最高は2.8㎏だったそうです。ぜひ狙ってみてください。
また、堤防の足元でメバル、カサゴ、アカハタが釣れます。足元の海底には敷石があり、落とし込みの仕掛けで探ってみてください。いいポイントが見つかれば2桁も上がるとのこと。アカハタは関西では1匹1500円以上するそうで、とても貴重な高級魚が狙えます。
冬場はメバル、カサゴ、3月ごろからコウイカが狙えます。
取材したのは4月上旬でしたが、たくさんあったスミ跡はコウイカのものでした。2月ごろからサワラも上がります。
本当にいろいろ狙える釣り場です。
湾奥に位置するので北風が強い日でも波が荒れることはまずないそうです。
年中楽しめるところですね。
その他、BBQセットやテントの持ち込みもOKです。
連休などはお客が絶えず、遠くは愛知や和歌山からも来て満車になることも。場所を確保するなら早朝に到着するように家を出ることをおすすめします。
親切に解説してくださったHさん、ありがとうございました。
トイレ
仮設式トイレ。和式。ただ、清掃されているのでキレイではあります。隣には洗い場も。
駐車スペース
有料。1日1000円。駐車場所は早い者勝ち。
家族連れ・ビギナーには…
大変おすすめです。足場は高くなく波も穏やかでBBQもできて、釣りをしない人でものんびり過ごせます。
アクセス
宮津市方面からお越しの方は178号線を北上、海洋高校を目指します。
海洋高校北の交番のある交差点を東へ。
周辺観光
栗田湾側にはあまり商業施設がありませんが、一つ山を越えて宮津市に出ればいろいろありますよ。
天橋立
日本三景の一つ天橋立。晴れた日は絶景です。